【恐怖】売上アップの裏に潜む「利益消失」の罠。新米店長がExcelで今すぐ確認すべき「粗利額」の正体【アパレルExcelラボ初級編】

初級編

「今月は予算達成!レジも行列で大忙しだったし、店長として最高の結果を出せたぞ!」

そう達成感に浸っていた月末。本部からの売上データを見て、あなたは凍りつくことになります。 「売上は前年より120%も高いのに、手元に残った『粗利額』が前年を下回っている・・・」

「あんなに忙しくて売上も上がったのに・・・スタッフに何て説明すればいいんだ・・?」

私と同じように売上欲しさにセールをして自分もスタッフもバタバタと動き回り、「疲れたけど売れてよかったね〜」と言いながら閉店後にExcelで日報を作成してる時に、「あれ?計算間違えたかな・・・売上はいいのに粗利額が去年より低い」という経験をしたことある店長もきっといるはず。

これこそが、現場で最も恐ろしい「利益消失の逆転現象」です。今回は、なぜセールであんなに売上が上がったのにお店が苦しくなるのか、そのカラクリとExcelでの見抜き方を解説します。

売上という「見た目」に騙されてはいけない

売上高はあくまで「お客様が支払った総額」であって、お店の「実力」そのものではありません。お店を存続させ、スタッフの給料を払い、次の仕入れを行うための源泉は、売上から原価を引いた「粗利額(売上総利益)」にあります。

新米店長が陥りやすいのは、売上という数字を「ドーピング(セール)」して作ってしまうことです。

恐怖のシナリオ:値引きで呼んだ「ライトユーザー」の罠

「客数が足りないから、セット割を連発しよう」「期間限定クーポンを配って無理やり呼ぼう」 こうして集まったライトユーザー(たまにしか来ない層)は、「安さ」に反応して来店します。

  • 結果: 客数は増え、レジは大忙し。売上高は跳ね上がります。
  • 代償: 1枚売るごとの利益(粗利率)が激減。さらに接客が雑になり、定価で買ってくれるはずだったロイヤルカスタマーが「居心地が悪い」と離れていく……。

これが、「売上は高いのに、利益が残らない」地獄の入り口です。

Excelで「店舗の健康診断」をしよう

自分の店が「健康的な売上」を作れているか、Excelでグラフ化してみましょう。用意するのは「売上高」「粗利率」のデータだけです。

使う関数

  • 粗利額: =売上高 - 売上原価
  • 粗利率: =粗利額 / 売上高

粗利額の出し方(F列) =D2(売上高)- E2(売上原価)

粗利率の出し方(G列) =F2(粗利額)/ D2(売上高) ※セルの書式設定を「パーセンテージ」にするのを忘れずに!

昨年対比(粗利額) =F3(今年の粗利額)/ F2(去年の粗利額)

グラフで「逆転」をあぶり出す

Excelの「挿入」タブから「組み合わせグラフ(2軸)」を作成します。

  • 売上高: 棒グラフ(左軸)
  • 粗利額: 棒グラフ(左軸)
  • 粗利率: 折れ線グラフ(右軸)黄色
売上高は上がっているが粗利額が下がっていることを示すスプレッドシートの2軸グラフ

【チェック!】 売上高の棒グラフが右肩上がりなのに、折れ線グラフが右肩下がりで「クロス」していたら要注意。それは「身を削って売上を買っている」危険信号です。

「店前通行量」で販促をジャッジする

では、どうすれば「質の高い売上」を作れるのか? ポイントは、「店前通行量」との連動です。

  • 通行量が多い時: 多少の率を犠牲にしても、販促で「粗利の総額」を稼ぎにいく。
  • 通行量が少ない時: 無理な販促(値引き)は逆効果。じっくり接客して価値を伝え、「粗利率」を死守する。

何でもかんでも「安くして売る」のではなく、「今、この店は率を取るべきか、額を取りに行くべきか」を判断するのが、店長の真の仕事です。

店長の仕事は「現金を残すこと」

売上高は「人気投票」のようなものですが、粗利額は「信頼の証」です。 安売りで得た一時の人気に惑わされず、Excelでしっかりと「利益の質」を見極めましょう。

数字を味方につければ、あなたの接客や販促のジャッジは、もっと「戦略的」で「確実」なものに変わるはずです!

現金を残すことができれば店長として実現したいことが叶いやすくなり、さらに売上アップに繋げていくことができるようになります。

店長として、見るべきポイント・スタッフへの根拠のある指示出し・稼げる売り場作りに慣れてきたらこの健康診断を試してみて自分のお店とブランドの実力をあなたなりに分析してみてください。

ブランドとして大きくなるも衰退するもあなたの腕にかかっています!一緒に頑張りましょう!

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