アパレルの現場で一番しんどい言葉。それは、上司からの「で、今月はどうやって売上あげるの?」という問いかけではないでしょうか。
「みんなで接客を頑張ります」「新作をしっかりアピールします」……。 そう答えるしかない自分に、どこかヘトヘトになっていませんか?
実は、売上は「気合」では上がりません。 でも、「算数」でバラバラに分解すれば、誰でも攻略法が見つかります。 今回は、Excelに向き合う前に絶対に知っておきたい「売上の正体」についてお話しします。
売上を「3つの数字」にバラしてみよう
「売上」という大きな数字をそのまま眺めていても、何をすればいいかは見えてきません。
まずは、この**「魔法の公式」**を頭に叩き込みましょう。
売上 = 客数 ✖️ 一品単価 ✖️ セット率
お店の売上が予算に届かないとき、必ずこの3つのうちのどれかが「真犯人」です。
- 客数: お店に買いに来てくれた人の数
- 一品単価: 商品1点あたりの値段
- セット率: 1人のお客様が平均して何点買ってくれたか
「売上が悪い」と嘆くのは、お医者さんに行って「どこだか分からないけど体が痛い」と言うようなもの。どこが痛いのか(どの数字が低いのか)を特定するのが、店長の最初の仕事です。
KGIとKPIを「目的地」と「標識」で考えよう
ここで少しだけ専門用語を使いますが、難しくありません。
- KGI(売上): 最終的なゴール。山の頂上です。
- KPI(客数・単価・セット率): 頂上にたどり着くための「標識」です。
霧の中を闇雲に歩くのは疲れますが、「次の標識まであと100メートル」と分かれば足が動きますよね。 店長が「セット率(KPI)が低いから、今日はプラスワンの提案を強化しよう!」と標識を指し示してあげることで、スタッフも迷わずに動けるようになります。
スタッフへの「指示」を具体的に変える
数字を分解する最大のメリットは、スタッフへの声かけが変わることです。
- ×ダメな例: 「あと1万円足りないから、誰か売ってきて!」
- ◯良い例: 「今日はセット率が昨日より低いね。レジ前のあの小物を、あと3人のお客様にプラスワンで紹介してみよう!」
どうでしょうか? 後のほうが、スタッフも「それならできそう!」と思えますよね。 数字をバラバラに分解することは、現場のヘトヘトをワクワクに変える、一番の近道なんです。
まとめ:Excelは「犯人」を見つけるための診断機
「理屈はわかったけど、毎日計算するのは大変……」 そう思ったあなた。だからこそ、Excelの出番なんです。
毎日、売上と客数と点数を入れるだけ。 それだけで、どこが痛いのか(どの数字を改善すべきか)を勝手に教えてくれる診断機。それが私たちが作っていくExcelシートです。
🚀 次回予告
次回は、この分解した数字を毎日1分で自動計算してくれる「魔法のExcelシート」の作り方を解説します。 電卓を叩く時間は今日で終わりにして、明日からはスタッフと笑顔で朝礼を始めましょう!
💡 ゼロからのひとこと
「売上という大きな壁を前にすると足がすくみますが、0.1のセット率アップなら今日からでも挑戦できます。まずは自分のお店が『どこが痛いのか』を知ることから始めましょう!」



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