徹夜の棚替えが「自己満足」で終わる理由
閉店後にマネキンを着せ替え、什器を大移動して、クタクタになって帰る……。でも翌日の売上はパッとしない。そんな経験はありませんか?
かつての私もそうでした。
遅くまでお店に残って売り場を変え、「やべ〜めっちゃ偉いな、私って」と自分に酔いしれて、次の日の売上を見て愕然。売上が・・・下がった!?変えたところは売れてるように感じたけどなんでだ?
「新しく入った可愛い商品を、一番目立つ場所に置く」。これ自体は間違っていませんが、実はVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)で最も大切なのは「見た目」の前に「スペースの配分」です。
売場作りを「センス」ではなく「投資」として捉え直し、什器1台がいくら稼いでいるかを見える化しましょう。
【店長の分析術】什器別の「売上効率」を計算しよう
まずは、店内の什器(ラックやテーブル)をカテゴリー(トップス、ボトムス、雑貨など)ごとに数えてみましょう。Excelで以下の簡易表を作ります。

- 什器構成比: そのカテゴリーの什器数 ÷ 全体の什器数
- 効率指数: 売上構成比 ÷ 什器構成比
この「効率指数」が魔法の数字です。
- 1.0以上: 面積以上に稼いでいる「稼ぎ頭」。もっと広げる余地あり!
- 1.0未満: 面積の割に稼げていない「お荷物」。縮小を検討。
「数字」で棚替えの優先順位を決める
この表を作ると、恐ろしい事実が見えてきます。 例えば上記の表なら、「ボトムス」は什器4台(20%)しかないのに、売上の35%を叩き出しています(効率指数1.75)。 一方で、一番広い面積を取っているトップスは効率が1.0を切っています。
この時、店長が取るべきアクションは明確です。
「効率の悪いトップスの什器を1台減らして、絶好調のボトムスの展開を広げる」
「なんとなく」でマネキンを着せ替える前に、この「スペースの入れ替え」を行うだけで、お店の生産性は劇的に上がります。
まとめ:VMDは「本部への逆提案」の最強カード
「なんとなくこのコーナーが狭い気がします」と本部に言っても、なかなか什器は増えませんし、売場変更の許可も下りません。
しかし、「ボトムスの売上効率がトップスの2倍以上あるので、什器を1台ボトムス用に変更します」と数字で伝えれば、本部のVMD担当も「この店長、分かってるな」と一目置くようになります。
センスに自信がなくても大丈夫。数字という最強の味方をつければ、あなたの売場は必ず「稼げる場所」に変わります。
実際本部のVMD担当は全部の店舗の隅々まで把握しきれてないのが現状です。こんな簡単な数字でも提案の時にあるのとないのでは本部側も受け止め方が違ってくるはず。
・新作のトップスが可愛いから展開スペース広げますね!
・トップスよりボトムスの方が効率よく売れているのでボトムスの展開スペースを広げます。その上で新作のトップスはお店の通路からも見える位置に置いてみます!
どちらの店長になりたいですか?
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